2006年09月22日

独り酒の理由

ここ10年ほど、外で酒を飲む時はほとんど一人である。以前は会社の同僚・後輩たちや飲み友達と一緒のことが多く、独り酒はほとんどなかったと言ってよい。それがなぜ一人で飲むようになったかというと、みんな歳をとってあまり外で飲まなくなったり、からだを壊して飲めなくなったからである。
ただ、それが理由のすべてかというと、そうとも言い切れない。どうやら、一緒に酒を飲みたくなるような相手がいないのだ。歳を重ねるにつれ、こちらの好みが厳しくなったというか、偏狭になったことも多分に影響しているのかもしれないが、一緒に飲んでいて楽しい人物がだんだん少なくなってきた。実に淋しいことである。

たとえば、私は酒を飲みながら仕事の話をするのが嫌いである。仕事の話でなくとも、眉間にしわを寄せて小難しい議論を始めるような人もごめん被りたい。飲むと大声になる人というのも困りものだ。帰宅してから自分の喉まで嗄れていることに気づいた時など、ああ虚しい時間だったなと思ってしまう。何かというとすぐ河岸を替えたくなる人と一緒に飲んでいると、どうにも落ち着かない。まして「次はカラオケに行こうよ」などと言われると、カラオケ嫌いの私は、いかにしてこの場から逃げ出すかを考え始めて、酒を飲むどころではなくなってしまう。店員にやたらクレームをつけたがる人というのも、こちらの気分まで刺々しくなってきて嫌なものだ。物知りと酒を飲むのは楽しいが、自分の得意な話に夢中になって止まらなくなる人物というのは鬱陶しい。下ネタは別にかまわないが、外国に買春旅行に行っていかに遊んだか、なんてことを延々と話すようなヤツは願い下げだ。酒をあまり飲まず、かといって出てきた肴にもなかなか箸が伸びないような女性も苦手だ。なぜ彼女はここにいるのだろう、などとよけいなことを考えてしまう。

酒は、おだやかな気分で飲みたいものだ。おいしい料理や、最近読んだ本や、近況報告など肩の凝らない話題を肴にコロコロと笑いながら、あるいは、共通の思い出という豊穣な世界にひたりながら、静かにしんみりと‥‥。
とくに難しいことではないと思うのだが、そんな相手がどんどん少なくなっていく。若い頃に比べて生活は豊かになったが、何か大切なところでどんどん貧しくなっているのではないかと、ひそかに恐れている。
posted by ギャンブラー at 01:26| Comment(8) | TrackBack(0) | 暗くて心地よい場所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も年に3回程度ですよ〜(笑)
その、苦手なタイプに、私に当てはまる事項は一つもないです
むしろ、全く逆のタイプですわよ
おまけに私は女性じゃないので、ややこしい関係になることもないし・・・(笑
お近くだと良いのですがね〜♪残念!
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2006年09月22日 22:27
僕も一人で呑みに行きます。
ココには居酒屋が1軒しかないので
ソコに行けば、必ず知り合い(ホボ全て^^;)が居ます。

商売柄、シンミリ呑む事も許されず
アチコチ愛想しながら呑んでます・・・

毒にも薬にもならない、いわゆる「人畜無害」で呑んでると自負してます。

いやぁ〜〜、まだまだ田舎には居るんですよ。
呑むと人格変わって暴れられる方が(汗
Posted by こてつ at 2006年09月22日 23:23
マロニエのこみちさん。今夜東京は程よく冷え込んで、「玲瓏」という言葉がぴったり来るような塩梅です。こんな夜こそ、しっぽりとお酒を酌み交わしたいものですね〜。

>ややこしい関係になることもない
まあ、そうかもしれませんが、男の端くれとしては、飲む前からそう断言されるのはちょっとガッカリしたりして(笑)。
Posted by ギャンブラー at 2006年09月23日 00:03
こてつさん。それでも三瀬谷には居酒屋があるだけマシですよ〜(笑)。
東京にも飲むと人格の変わる人がいますが、そういうタイプがめっきり減ったことは間違いないですねぇ。なぜでしょうかね。洗練されてきたと言えば聞こえはいいですが、単に元気がなくなっただけ、という気もしますが。
一度,シンミリと酒を酌み交わしたいものですね。少なくともこてつさんとはややこしい関係になることはあり得ないし(笑)。
Posted by ギャンブラー at 2006年09月23日 00:12
やっぱり一人酒はいいですよねぇ。
実はおいらも飲むときは1人が多いです。
てか多いと言うより、いつも1人です。(^_^;
それでも行きつけの飲み屋さんへ行けば、
必ず知り合いが1人や2人居るか、飲みに来たりするので
完全に1人ってのは少ないですね。

お酒を飲むスタイルはギャンブラーさんに近いかも知れません。
仕事の話は場がしらけるんで絶対しませんね。
就職してすぐに上司と一緒に行った飲み会で、
「仕事の話はぜったいするなよ」と言われて以来してませんね。

おいらが「嫌だな〜」と思うのは、例えばスナックとかでいかにも俺はここの常連だと言う顔をして、
カウンターの中に入っていったりするのは勘弁して欲しいですね。
まぁ田舎だからだと思うんですけど、結構目に付くんです。
やっぱりいくら常連だと言っても、客は客。
そんなことはしちゃ行けませんよね。

ギャンブラーさんとはいつか、一緒に飲んでみたいです。
2月か3月に奥さんが千葉へ里帰りするんですけど、
その時でもどうでしょう?(^_^;
Posted by かつみ at 2006年09月24日 18:27
かつみさん。酒場では、常連になった時こそ、その人の品性が問われます。我が物顔に勝手な振る舞いをするなんてのは下の下。私は行きつけのバーでは、バーテンダーが忙しそうにしている時には注文を控えたり、簡単にできるものをオーダーするようにしています。「客なんだから好きなものを好きな時に注文すればいいではないか」という声もあるでしょうが、私はバーにそんな即物的なものを求めていないんですね。

>ギャンブラーさんとはいつか、一緒に飲んでみたいです
その時が来たら、話す話題はまずは競馬ですね(笑)。会ったことがなくても、お互いに覚えているレースはたくさんあって、多分話題は尽きないと思います。
Posted by ギャンブラー at 2006年09月24日 18:39
年間364日アルコールに浸っているスティービーです^_^
こんな私ですから、お酒を愛しています!
だから雑な飲み方もしてほしくないし、ましてや大事なお酒を飲む大切な時間に仕事や愚痴の話など・・・。
おいしい肴とすてきな会話、そしてそんな時間を共有できる相手と一緒に飲むお酒のなんとおいしいことでしょう!!!
いえいえ1人で飲むのもいいものですよね。色んなことを考えながらお酒に酔う・・・。
そんなこんなで、やっぱり私は日本酒です!
ギャンブラーさんと、そんな時間が持てればいいですね(^^♪
Posted by スティービー at 2006年09月26日 14:25
今日は出先から早い時間に直帰。外は強い雨。日はとっくに暮れている。部屋が静かすぎるのでラジオをつける(笑)。
‥‥こんな日は飲むしかないでしょう。過ぎ行く夏を惜しんで、ナス、ピーマン、アスパラなどをオリーブオイルでじっくり焼き、岩塩を振ったものを肴にワインをまず一杯。うまいなぁ。でも、ラジオがうるさすぎるので消す(笑)。すると、静かになった部屋に雨音が心地よく響き、それを肴にまた一杯。
とまあ、一人暮らしもなかなかいいもんですよ。もちろん、隣に日本酒を手酌でぐいぐい飲むスティービーさんがいると最高ですが(笑)。
Posted by ギャンブラー at 2006年09月26日 19:06
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