2011年03月17日

ニュース

毎日毎日、目を閉じ、耳を塞ぎたくなるようなニュースばかり。普段は、「プラス思考こそが人生を有意義にする秘訣です」などというたわ言を流し続けているテレビや新聞、雑誌がこぞってマイナス思考に凝り固まり、人々の危機感をあおっている。「バッカじゃなかろうか」と罵りたくなっている自分に気づいて、こりゃいかん、知らぬうち溜まりに溜まったストレスを発散しようと、会社の同僚を誘って銀座のバーに繰り出した。間引き運転などというシケた電車を乗り継いでいくのが面倒になり、迷わずタクシーに乗り込む。夕刻の都心とは思えないほどガラガラの大通りを車でぶっ飛ばしていくのは、なかなか気持ちがいい。

聞いてはいたことだが、銀座は閑古鳥が鳴いていた。とりわけ今日は、突発的な停電が起こるかもしれないと脅されたせいで、みんな早々と帰宅の途につき、バーにでも寄って一杯やっていこうなどと考えるお気楽者は我々くらいらしい。もひとつ、バーに出かけたのは、まったく客が入らず青息吐息のはずの店への陣中見舞いという意味もあった。案の定、バーはガラガラで、マスターのほっとしたような笑顔に思わず笑ってしまった。
スツールに座ってまずジントニックを一杯……といきたいところだが、あいにくこちらは禁酒中の身。うまそうに酒精を飲み干す相棒を横目に、ノンアルコールのカクテルをちびちび飲みながら、四方山話に花が咲いた。これが本来の日常である。これが本当の大人の時間の過ごし方である。

バーではうれしい「ニュース」も聞いた。長い付き合いにもかかわらず名前も人となりも知らないさる妙齢の女性が、ついにというか、ようやくというか、店を訪れてくれたらしい。「さっと一杯飲んで帰られました」とのこと。カッコいい。口の堅いマスターから、ようやくその女性の下の名を聞き出すことができた。なるほど、あの人はそういう名前だったのか。ニタニタしていると、横で飲んでいる相棒から「バッカじゃなかろうか」と軽蔑された。

皆さん、こんなときこそ外に出て、大いに飲みましょう。
posted by ギャンブラー at 23:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 暗くて心地よい場所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご報告をしそびれておりました。お陰さまで一歩を踏み出しました。美味しかったです、ミモザ♪

銀座の飲食店は青息吐息ですね。特に夜がメインのところは・・・交通状況が安定したらまた伺いたいと思っています。
Posted by たま@ at 2011年03月22日 15:19
たま@さん、通勤の足は大丈夫ですか? 食糧は足りていますか?
今日、仕事である人と話していたら、日本橋の一流デパートで地震に遭ったご夫人は、そのままデパートで「保護」され、至れり尽くせりの世話を受けた後、翌日無事自宅に帰ることができたそうです。「百貨店ならグルメ料理もベッドも布団もあるからなぁ」と最後は笑い話になりましたが、さすが○越。その人によると、スーパーやコンビニから米やパンが消えた時も、銀座や日本橋のデパ地下にはたっぷりあったそうです。今は知りませんが。
例のお店は、銀座の別宅としてお使い下さい。中途半端に時間をつぶさなければならない時、人と待ち合わせる時、何となくそのまま帰宅したくないとき……など、案外利用価値がありますよ。あ、もちろんこの混乱が落ち着いたら、ぜひご一緒にグラスを傾けたいものです、ハイ。
Posted by ギャンブラー at 2011年03月22日 20:44
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