2012年07月07日

近況

■嫌な常連客?
昨夜、久しぶりに銀座のバーに顔を出した。以前は月に2〜3回、もっと前は週に2〜3回足を運んでいたものだが、酒が飲めない体になってからは、せいぜい2〜3ヵ月に一度と足が遠のいている。これがホステスのいる店なら、「お見限りねぇ〜」と嫌みの一つも投げかけられるところである。もちろんこのバーでそんなことは言われない。
ボソボソと無沙汰の挨拶をしてスツールに座り、「適当にお願いします」と頼むと、さして間を置かずにノンアルコールのカクテルがすっと差し出された。このへんが常連のうれしさである。私は常連が大きな顔を利かせる酒場が大嫌いであって、常連たるもの、店の隅でひっそりと飲み、バーテンダーの仕事の合間を見計らってそっとオーダーを出すのが礼儀だと思っている。そういう常連が多い酒場ほど、雰囲気のやさしい名店といえる。だから、自分が特別扱いされることは好まないが、考えてみれば、酒を飲めないのにバーに行くのは甚だ失礼なことである。それを承知で出かけるのは、無意識のうちに自分を特別扱いしてほしいと思っているからかもしれない。
最初に出てきたのは、トマトジュースのカクテル。あまりにうまいのでレシピを聞くと、デルモントの普通の缶入りトマトジュースにライムを絞り入れ、アクセントに一味唐辛子を加えてシェイクしただけだという。名付けて「バージン・ブラッディマリー」。単なるトマトジュースとは思えない爽やかなコクと辛みが絶妙にバランスしていて、こういうものはバーでしか味わえない。
一つ置いた隣のスツールでは、アブサンのソーダ割りを飲んでいる客がいる。あぁ、さぞうまいだろうなぁと思いつつ、トマトジュースのカクテルを飲む。この、ちょっと被虐的な感覚が堪らない。この日はカクテルを3杯飲んで勘定を頼んだら、2500円だった。銀座のバーでこの値段はどう考えても安い。やはり自分は嫌みな常連客なのだろうか。

蛇足を一つ。バーテンダーによると、これまで国内での販売が禁止されていたキニーネ入りのトニックウォーターが解禁になったらしい。「天然のキニーネの風味と、きめ細かい泡が特徴の逸品。既存のトニックウォーターが飲めなくなります」とのこと。一瓶180円とさして高くないから、見かけたらぜひどうぞ。

■梅干を作る
この季節、梅酒を漬けるのが恒例となっていたが、自分で飲めないものを作っても甲斐がない。どうしようかなぁと思っていたら、atoさんのブログで恒例の梅干づくりがアップされていた。これしかない! と思ってスーパーに走り、黄色みを帯びた梅を2キロ買い込んできた。
偏見かもしれないが、梅干づくりは面倒くさくて、うるさ方も多い。しかし、調べてみると、さして難しいものではないことがわかった。梅を部屋に2〜3日放置して追熟し、梅の重さの20%前後の粗塩と一緒に容器に漬け、落としぶたをして重石を置く。水が十分あがってきたら、赤紫蘇を買ってきて塩でよく揉んでアクを出し、梅と一緒に漬け込む。あとは梅雨明けを待ち、容器から出して3日ほど天日で干す。これだけである。今、進行中の生ハムづくりに比べれば、安易とさえ言える。
梅干づくりをして初めてわかったことだが、熟した梅の香りがこれほどかぐわしく清々しいものだとは、不覚にも知らなかった。容器に顔を突っ込むと、その香りに包まれる。それだけで幸せな気分になるのだから、我ながら単純な人間である。

梅干



半年を終えた現時点での馬券回収率は77%、的中率は23%である。的中率に比べて回収率が低いのは、本線での的中がいかに少ないかの証左である。憮然とせざるを得ない。

夏競馬には毎年痛い目に遭っているから、やめておくに越したことはないのだが、無聊を慰めるためについつい手を出してしまう。
七夕にはとんと興味がないが、七夕賞には食指が動く。クラシック路線に乗った馬や中央場所の重賞で人気の馬がコロコロ負けるのがこのレース。ましてことしは重馬場確実。……とはいえ、極端な人気薄を狙うほどの無謀さは持ち合わせていない。ここは、トップジョッキーに上り詰めつつある浜中が乗りにきたエクスペディションに◎。重で勝ち鞍があるし、なんといっても典型的な夏馬。これからが稼ぎ時だろう。○は、来週から始まる新潟より福島のほうが合いそうなダイワファルコン、▲は、やはり小回りコースに適性のありそうなゲシュタルト。△は、人気馬より気軽に乗れるスマートステージとトップゾーン。

プロキオンSは、差し競馬になると見てアドマイヤロイヤルに◎。最近めっきり乗鞍が減った安勝にとって、こういう重賞こそ稼ぎ時。あまり他のレースに乗らずに体力を温存し、本番ではムチの連打で直線矢のように伸びてくる……はず。○は左回り千四ベストのセレスハント。こちらのユタカも最近すっかり勝ち星から遠ざかっており、ここは必死で追ってくるはずだ。「安勝とユタカでこんなにつくの?」と悔しがる負け組の顔が今から思い浮かぶ。
posted by ギャンブラー at 10:09| Comment(16) | TrackBack(0) | 暗くて心地よい場所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バーのことは知りませんが

京都三条イノダコーヒー本店で、とくに何も頼まないのに、すっと熱いコーヒーが出るようになると、ようやく「客」として認めてもらえたことになるそうな。

三条寺町のすき焼き(但馬牛肉店でもある)の三嶋亭でも「京大生です」では、いまや出世払いはできないそうですが、噂では「旧制京都帝国大学学生です」と名乗ると、出世払いが可能とやら(信憑性はない)。<- お婆ちゃんが食べたいというからすき焼きを食べたら、財布が完全に底をつきました。帰りの交通費にもこと欠く有様。気をつけましょう。
Posted by Nastassja at 2012年07月07日 23:13
Nastassjaさん、お久しぶりです。日本では古来より、「早寝早起き」こそが本来あるべき人間の姿とされています。Nastassjaさんはどうですか? ぜひご自愛下さい。

そんなことはともかく、「素粒子物理・宇宙論を主に学んでいる学生」のNastassjaさんにとって、先日は歴史的な発見がありましたね。あのヒッグス粒子は、いわゆるダークマターとは違うものなのでしょうか。もし同じものなら面白いんだけどなぁ〜、などと無知な門外漢は無邪気に思っています。

三嶋亭だったかどうか忘れましたが、確かNastassjaさんのお母さんも出世払いですき焼きを食べたと聞いたことがあるような。私が子供の頃に比べて、牛肉が手軽に食べられるようになった今は、すき焼きの地位も低下しているように思いますが、その分、本当においしいすき焼きを知らない人が増えているかもしれません。一人ですき焼きを食べるのは少々淋しいので、今日はローストビーフでも焼こうかな。いえ、オージービーフですけどね(笑)。
Posted by ギャンブラー at 2012年07月08日 08:46
こんにちは。更新お待ちしてました!♪\(>∀<)/♪体質的に全然呑めないので、飲みに行ったときになにをオーダーするかは悩みどころです。トマトジュースにライムを入れてくれるような粋なお店はやはり銀座じゃないと無理かも?自分で作っても雰囲気出ないでしょうね。
梅酒用の梅を一度凍らせてから作るシロップも夏の飲み物用にお勧めです。発酵しすぎないので失敗なしです。
あぁ、それにしても、生ハムの様子に興味津々!塩豚くらいしか作ったことがありません。ぜひ経過をお披露目くださいませ。ゴックンたらーっ(汗)


Posted by 道絵 at 2012年07月08日 17:54
道絵さん、こんばんは。
お酒をまったく飲めないとはお気の毒に……と私が言うのも変ですが、私の場合はもう十分飲みましたしね。もしジントニック1杯くらいならということでしたら、「キニーネ入りのトニックを使って」とぜひオーダーしてみて下さい。
あれからネットでこのトニックウォーターの評判を調べたのですが、絶賛の嵐。堪らなくなって、24本入りを大人買いしてしまいました。明日か明後日には届くはずです。この夏は、キンキンに冷やしたキニーネ入りのトニックウォーターで、熱帯夜と休日の昼下がりをやり過ごそうと思っています。

生ハムは冷蔵庫で今も眠っています。一度小さな青カビが生えたので、急いでナイフで削ぎ取ったのを除けば、順調に熟成中です。たぶんこのまま立派な1年物の生ハムになるはずです。いずれタイミングを見て写真をアップしましょう。
Posted by ギャンブラー at 2012年07月08日 18:55
ヒッグスとダークマターとは違います。

ヒッグスは粒子(またはヒッグス場)としてStandrad Model(標準理論)から、その存在が予測される17の粒子のうちで、最後まで見付からなかった(今も断定ではありません。CERNの広報が断定として発表していますが、さらに検証が必要ですが)粒子です。

極端なことを言うと、それだけの意味です。

しかし、標準理論では予測されていなかった粒子がすでに観測されています。つまり標準理論は(間違ってはいけません。17は存在すると予想できますが、17以上存在しないとしているわけではありません)ヒッグスの発見をもって、ほぼ間違いのない正当なものと承認されるということになります。

分かりやすくいえば、ビッグバン理論が間違いではないことの証明ということになります。

ヒッグスの提唱とホーキングさんの理論提唱とは時間差が逆ですが、気にすることではありません。

ダークマターとは「放射しない」けれども質量を備えていて、全宇宙の96%程度を占めるとされる質量です。ヒッグス粒子は全てに質量を与えたとされますから、ヒッグス粒子の性質の研究が進むと、ダークマターについても何らかの知見が得られる可能性はあります。しかし、直接の関係はありません。

(My Professorの説によると)五次元以上の時空体が、われわれが住む世界と重なり合って存在していることになります。理論的には五次元には時間軸はないのですが、六次元以上なら時間軸が存在して、二次元の世界を人間が見下ろしているように見ている何者かが存在する可能性までは否定し切れません。教授本人は自分の説が証明されないように祈っています。例のニュートリノの光速越えのニュースにも(光速を越えたとすれば、異次元時空体を超越した可能性があるのです)不眠症になるほど悩んでいましたけれど(笑)
Posted by Nastassja at 2012年07月08日 21:04
Nastassjaさん。興味深いお話です。
とはいえ、100億光年以上も遠くの宇宙を観測できる科学技術を持っているのに、宇宙の96%も占めているマター(物質)をなぜ見つけることができないのか、と無知な素人は不思議でなりません。
標準理論の延長線上にダークマターが存在する可能性は?
ダークマターとは「質量」なんですか? つまり、質量を持つ粒子ということですか?
たとえ粒子でも、我々の住む世界とは次元の違う場所に存在するから、観測することができない?
謎は深まるばかりです。

ただ、「六次元以上なら時間軸が存在して、二次元の世界を人間が見下ろしているように見ている何者かが存在する可能性」となると、私にはもはやSF小説としか思えません。だからあり得ない、とはまったく思いませんが。
Posted by ギャンブラー at 2012年07月08日 22:04
待望のキニーネ入りトニックはお手元に届きましたか?キニーネってなぁに???と調べてみたら、劇薬とかマラリアとか、意外なことばかり。あぁ、世の中にはまだまだいくらでも未知のこと、どっさり。
苦みの性質がこれまで日本で飲めたトニックと違うのでしょうか。私は遺伝的、体質的にアルコールを分解する酵素が足りないらしいのですが、なんとなくトニックウォーターの味はわかります。頭で考えるとあの苦みを思い出します。お酒を割るのではなく、トニックウォーターを味わう時には、なにかプラスするのでしょうか?ライムかレモン?苦みのあるペリエみたいに?
未知との遭遇に期待して、近いうちにゲットしたいです。でも初めは大人買いはやめて小人買いかな。試しにリクエストができるような馴染みのバーがないのが残念です。まぁ、下戸だから仕方ないけど。呑めたらいいな!と何度もチャレンジして、すぐに撃沈。希っても酔えない人生ってなんだか損していませんか?
前世で飲み過ぎたツケが回って来てるんでしょうか。(笑)

Posted by 道絵 at 2012年07月10日 00:22
ダークマター自体は「放射しない」(光も電波も何も出ないということです)のが特徴なので、観測しようがありません。

しかし、その存在を仮定しないと理論的に辻褄がまったく合わないことから、まず存在が仮定されました。

その後、「重力レンズ」という重力場を捉ええる機器が開発されて、これはブラックホールの探索に主に利用されますが、ダークマターと思われる重力場の歪みを観測していますから、その存在次自体は疑いようがありません。

しかし、ダークマターとは何か、何でできているのかについては、まだ未知の領域です。分かっているのは「質量があるもの」だけですf(^^;)

なお、六次元以上に何者かが存在するとしても、重力以外は相互に伝わらないことになっていますから、心配は必要ないのですが、理論家になればなるほど、不必要な心配に捉われるようです(ーー;)
Posted by Nastassja at 2012年07月10日 01:04
道絵さん。普段なら注文すればすぐ届くはずのamazonですが、なかなか発送の知らせがありません。おそらく一時的な品薄状態ではないでしょうか。商売でトニックウォーターを使うお店は当然として、酒好きの好事家もかなり注文しているものと思われます。それくらい待ちに待った話題の飲料ということですね。

夏は、ジントニックかカンパリソーダで暑熱を癒すのが酒飲みのスタイルですが、トニックウォーターだけでも立派な飲み物です。日本もいずれ熱帯になると言われていて、ひょっとしたらマラリア蚊なども入ってくるかもしれません。そうなればマラリア予防になると言われるこの飲み物が飛ぶように売れる、かも。
Posted by ギャンブラー at 2012年07月10日 20:34
Nastassjaさん。ワクワクする話ですねぇ。宇宙の96%を占める物質が未だ特定できないなんて、ブラックホール以上に、この宇宙の宏大さ、摩訶不思議さを象徴する話です。六次元の世界となると、それ以上に理解不能ですが(笑)。
「宇宙船ビークル号の冒険」に興奮し、「スタートレック」で育った世代としては、誰かダークマターやダークエネルギーをテーマにアッというようなSF小説を書いてもらえないものかと期待して止みません。
Posted by ギャンブラー at 2012年07月10日 20:45
ギャンブラーさん、こんにちは♪
久しぶりにお邪魔したら、ギャンブラーさんにも
「モテ期」の春が来ているではないですか・笑(^^v

今回の記事で、一番感心したのは、
何といっても「バージン・ブラッディマリー」のネーミングですね!
こんな気の利いた名前をつけたのは何方なんでしょうね
ブラッディマリーも、レッド・アイも大好きですが・・
そういえば、ブラッディマリーを、香港のペニンシュラのバーで頂いたころは
まだバブルの名残がありました^^

ところで私も禁酒をしているわけではありませんが
サントリーのオールフリーを何となく常飲しています
これって不思議なもので、自分がビールを頂いている錯覚になるのですよ
なので、特にこれでもストレスは溜まりませんよ^^
最も、お食事とお供でないと、これのみで飲むのは流石に頂けませんが・・・(笑
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2012年07月12日 19:35
マロニエのこみちさん。こういうのを、モテるっていうんですかねぇ(笑)。
実は今日、熊本の有明に日帰り出張してきました。豪雨で大変なことになっている地域です。飛行機は普通に飛んだのですが、河川の水位が危険水域に入り、一部道路が冠水したため、空港から熊本市内に入るのが一苦労でした。帰りの足も心配でしたので、仕事もそこそこにして、熊本空港に到着したのが午後5時半。そこのレストランで遅めの昼食をとったのですが、このときほど生ビールを飲みたいと思ったことはありませんでしたね。よくぞ我慢したと思います。
せっかく熊本に行ったのに、ただ長時間移動しただけで、馬刺も辛し蓮根も食べることができないとは……。疲れたのでもう寝ます。
Posted by ギャンブラー at 2012年07月12日 23:00
 最近教えられてクラマト(クラム+トマト)にハマってます。ブラッディマリーのトマトジュースをこれに変えると「ブラッディ・シーザー」というらしいですが、焼酎割りの場合はなんと呼んだものか。

しばらくあちらのバーに行ってないので水を向けられた心持です。
Posted by たま@ at 2012年07月19日 16:14
たま@さん。ハワイ土産はいただけるんでしょうね(笑)。ない? そうですか、じゃ、たま@さんの素足の生写真で我慢しておきます。

大震災以降、銀座のバーは閑古鳥が鳴いておりますので、たまには顔を出してあげて下さい。その際は、私から「キニーネ入りのトニックウォーターを使ったカクテルを飲むように」と勧められたとお伝え下さい。きっとおいしいはずです。焼酎は置いてないとは思いますが。
Posted by ギャンブラー at 2012年07月19日 21:54
ジントニックを頂いてきました。実はジントニックには「大人の殿方の飲み物」というイメージを持っていて気おくれして飲んだことがなかったのです。とても美味しかったです。

ほんの気持ですがお土産を預かって頂いてます。お立ち寄りの際はお尋ねください♪
Posted by たま@ at 2012年07月26日 10:21
たま@さん、ちょっとした軽口でしたのに。口は災い、いや幸いのもとですねぇ。明日にでも顔を出して、ありがたく頂戴します。
本当はたま@さんとバーのカウンターで肩を並べて飲みたいものですが、これはまあ、将来の楽しみとしてとっておきましょう。
Posted by ギャンブラー at 2012年07月26日 20:19
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