2018年11月25日

会津への旅

この3連休を利用して、会津地方へ出かけてきた。大内宿、鶴ヶ城、喜多方と回る1泊2日の旅である。以下、写真で。

浅草を9時発の東武特急で出発、湯野上温泉駅に着いたのは午後1時であった。東京は快晴だったのに、現地は雨模様で、そのうち本格的に雪が降ってきた。初雪らしい。
大内宿は江戸時代の宿場町で、茅葺き屋根の建物が通りの左右に並んでいる。私はほとんど興味はないが、同行者が「どうしても見たい」というので行った次第。あまりの寒さに見学はほどほどにして、蕎麦屋に入る。東北はどこに行っても蕎麦が名物だが、もともとは飢饉対策の救荒食であって、つべこべと能書きを垂れるほどの食べ物ではない。
唯一、大内宿での拾い物は、通りに軒を連ねる素朴な土産物屋で見つけた蜂蜜とジャムである。いずれも現地産とのことで、栃の木の花、柿の花、蕎麦の花、山桜、野バラなどの蜜が小壜に詰められて並んでいるのを発見したとき、私の“保存食愛”はいたく刺激された。また、桑の実のジャムは、いずれ自分で作りたいと思っていたので、速攻で購入した。
それにしても、こんな天候なのに結構な人々がこの地を訪れているのには驚かされた。なぜこれほどこの観光地に惹かれるのか、ひねくれ者の私にはさっぱりわからない。

お土産.jpg
珍しい蜂蜜の数々

泊まったのは湯野上温泉。料金が安いのであまり期待していなかったのだが、これはうれしい誤算。紅葉のシーズンはすでに終わっているせいか、大浴場は貸し切り状態。泉質も湯温も穏やかでいい。特に、翌朝に入った露天風呂から見た、淡く雪化粧した東北の山々は絶品であった。夕飯と朝食もなかなかのもので、思わず笑顔になった。

宿.jpg
露天風呂が最高だった宿泊先

翌朝、チェックアウト後に、旅館の裏にある雑木林を散策した。身の引き締まる冷気の中、赤や黄色の落ち葉の絨毯の上を歩く。この落ち葉すべてを身にまとっている木々を想像すると、それだけで壮観だが、落ち葉になった景色もまた風情がある。

秋の終幕.jpg
分厚い落ち葉の絨毯

一般に会津若松城で知られる城を、地元の人は鶴ヶ城と呼ぶ。この城は他の観光地化した城と根本的に異なるものがある。それは「怨念」の存在である。
会津藩は1868年の戊辰戦争で賊軍の汚名を着せられ、薩長軍に敗れた。その際の白虎隊の悲劇は有名だ。しかし、勝ち負けは戦いだから仕方がない。事実、その4年前の禁門の変のときは会津藩が長州藩を叩きのめしている。問題は薩長による戦後処理で、会津藩士の屍は通りに打ち捨てられ、烏についばまれるままにされたという。さらに、斗南という荒涼とした土地に放逐され、多くが寒さと飢えで死んだ。この恨みを、会津人は未だに忘れていない。その証拠に、今年2018年は明治維新から150年ではなく、彼らは「戊辰150周年」と呼ぶ。その幟が、鶴ヶ城を中心に市内の至る所に掲げられていた。
城の内部に入ると、いかに会津藩士が義に殉じ、筆舌に尽くしがたい辛酸をなめたかが、これでもかと言うほど例を挙げて展示されている。日本人は何でもすぐ水に流すと言われるが、150年たった今でも決して忘れていないのは、よほどのことがあったのだろうと思わざるを得ない。

鶴ヶ城.jpg
鶴ヶ城

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天守閣から望む磐梯山

口直しに、城内にある茶室で抹茶を一服。いい抹茶茶碗があれがついでに買いたかったのだが、今回はなしにした。

抹茶.jpg
なかなかのお点前

会津まで来たら喜多方ラーメンを食って帰ろうと、現地まで出かけた。市内の至る所にラーメン店があって、その中には長蛇の列ができている店もあるが、すぐ横に廃屋が放置されていたりする。喜多方は蔵の町とも言われていて、川越に少し雰囲気が似ているが、ラーメンだけでは将来の展望は開けないだろう。
適当に入った店で食べたラーメンは、普通に美味しかった。写真は、撮り忘れてない。



プライベートの旅は数年ぶりで、いかに自分が仕事漬けのつまらない人生を送っているかを身に染みて感じる旅であった。次はいつ行けることやら。


posted by ギャンブラー at 16:34| Comment(5) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
多分同じ日に会津若松散策をしてましたよ!

私は母と裏磐梯に泊まり、雪がパラついたりする日に五色沼を散策し、よく晴れた日に会津若松に出て、周遊バスに乗ったのでした。今回は足弱が一緒でしたので名所旧跡としては「御薬園」のみ立ち寄りでした。私たちはJR利用でした。

ギャンブラーさんとは不思議とこういうニアミスが発生しますねぇ。
Posted by たま@ at 2018年11月28日 11:25
たま@さん、本当?
私たちも「御薬園」に行きましたよ。 薬草のほとんどは枯れていましたけどね。よく思い出してみると、桑の実のジャムは大内宿ではなく「御薬園」で買ったのでした。薬草茶の試飲がなかなか良かったです。お土産は市内にある本店で「会津葵」を購入しました。
帰りは郡山から新幹線です。あっという間に都心に着いてしまったので、もうちょっと旅の余韻に浸りたかったです。
Posted by ギャンブラー at 2018年11月28日 20:25
えー!御薬園もいらしんたんですか!?まさにニアミスですね。我々は午後でした。造園業の方が池の中に入って雪つりをやってらっしゃるのを見ましたよ。
ものすごく足弱な年配者とおつきの中年がモタモタしてた記憶がおありならそれは私かも(笑)

会津若松から郡山まで磐越西線・郡山から東京まで・東京から藤沢までそれぞれ「約1時間」でした。18時過ぎに会津若松を出発する時が一番町の様子に深夜に感じたという(笑)
Posted by たま@ at 2018年11月29日 11:49
我々も午後に訪れましたが、さすがに「あれに見えるはたま@さん親娘?」ということはありませんでしたけどね(笑)。御薬園の片隅に、10種類以上の楓と紅葉の木々が植えてあって、紅葉の時季はさぞかし・・・と思いました。
それにしても、私のような感性の鋭すぎる(笑)人間にとって、冬を迎えようとする東北の地は、美しさより哀れさを催すばかりでした。東北に行くなら春か夏に限る、というのが持論でございます。
Posted by ギャンブラー at 2018年11月29日 23:44
「福島のもみじ」でしたっけ。こんなに種類があるのか!と興味深く眺めました。
冬が厳しい分、春の命萌え出る季節は素晴らしいでしょうね!今回は鶴ヶ城を断念したので母に「次回は鶴ヶ城に行きましょう」と言いましたが、果たして次回があるのか(笑)
Posted by たま@ at 2018年12月01日 17:13
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