2018年04月30日

この木なんの木

「ゴールデンウィークに何をするか」というのは、私にとってはなかなかの難問である。ふらりと京都にでも出かけようか、セカンドライフのための住居を探そうか、手づくりベーコンなど手の込んだ料理をつくろうか……と、いくつかプランは上がるものの、「1年で最も混む京都に出かけるなんてまっぴらだし、そもそもホテルが取れないよな」とか、「セカンドライフと言ったって、そもそもどこに住むのか決めていないのに、どうやって住居なんか探せるのだ」とか、「ベーコンをつくるには1週間前から塩漬け豚を仕込まないとダメだから、間に合わないよな」などと次々に言い訳が浮かんできて、結局はズルズルと無為の時間を過ごしてしまう。それが毎年の恒例となっている。

今年もそうなりそうなのは情けない限りだが、本当に心の底からやりたいことがないのだから仕方がない。結局、いつもの公園か遊歩道に出かけて、ボーッとする。もしくは、その帰りにホームセンターに寄って、何か面白いものは売っていないかと物色する。そんな日々をやり過ごした挙げ句、ようやく巡り会ったのが、この植物である。一目見て何の木かわかる人は、かなりの植物通である。

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最近、NHK総合で「植物男子ベランダー」という番組を週末の夜に放映している。いとうせいこうの小説をドラマ化したものだが、原作より無駄にコミカルかつ軽薄につくられていて、この小説が好きだった私には気に食わない。それでもつい見てしまうのは、私もベランダで植物を育てるべランダーの端くれだからであろう。

ゴールデンウィークの後半は、ホームセンターで土を買ってきて、もう少し大きな鉢に植え替えよう。そのついでに、ゴミ溜まりのようになってしまったベランダを整理しよう。そんな予定を立てて、貴重な休日をやり過ごそうと考えている。思えば、それが最も贅沢な休日の過ごし方かもしれない。いや、そうに違いない。

※写真の植物は、コーヒーの木です。


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2014年05月25日

巡る季節に


季節は巡り、今年もベランダのオリーブに花が咲いた。このブログで過去の記録を調べてみると、計ったように5月下旬に花が咲き、6月上旬に小さな実をつけている。ただし、オリーブは基本的に自家受粉できないので、そのまま実が大きくなることはない。これも毎年のことである。
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このほかベランダでは、唐辛子が芽を出した。
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家でパスタをつくるときやソバを食べるとき、鷹の爪や一味唐辛子は欠かせないが、スーパーで売られている大部分は中国産である。彼の国にことさら反感を持っているわけではないが、こと食べ物だけは別である。どぶ川から廃油を掬い上げて食用に転用したり、人間の髪の毛から醤油をつくったりと、おどろおどろしい事件が報道されたりする国の食べ物はできる限り口に入れたくはない。それらのエピソードの多くは都市伝説のようなものだろうが、中国の都市部に住む人が自国の農産物の安全性を全く信用していないことは事実のようである。別に私は君子ではないが、危うきに近寄らず。
というわけで、ホームセンターで唐辛子の種を買ってきて、このゴールデンウィークに蒔いたのである。夏が来れば実をつけ、秋になれば赤く色づくはずだ。それを茎ごと刈り取って軒先に吊るして乾燥させれば鷹の爪のでき上がり。ちなみに、現在使っているのは、昨秋草津温泉に出かけた折、軽井沢近郊の道の駅に吊るしてあった鷹の爪で、とても重宝している。

このほか、ベランダでは毎年恒例のスィートバジルが成長しつつある。これも夏になればバジルペーストにして人にあげるのだが、あてにしていた会社のスーちゃんが妊娠し、ハーブは食べられないという。さて、今年は誰にあげようかと今から社内を探索中である。



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2009年11月01日

妄執の果て

先日、近くの大きな公園を自転車でブラブラしていたら、目にとまった木があった。オリーブの大木である。我が家のベランダにあるひょろひょろのオリーブとは似ても似つかず、太い幹から枝が張り出し、空を覆い隠すほど濃緑の葉を生い茂らせている。よく見ると、その葉の間に数え切れないほどの実が成っているではないか。手を延ばせば取れない高さではない。いくつかもぎ取ったところでふと気がついた。これって、公共財産の窃盗ではなかろうか。地面に落ちた実なら拾ってもいいが、木に成っている果実を取るのは法律違反、そんな話を聞いた覚えもある。そのへんを確認するため、公園を管理している係員が周囲にいないかと見回したが、それらしき人物はいない。仕方なく数個のオリーブの実をポケットに入れて、後ろ髪を引かれながら帰宅した。
帰宅してからも、無数のオリーブの実が自分を呼んでいるように思えて仕方がない。なんとかオリーブの実を入手する方法はないかと考えた結果、思いついたのがネット通販である。さっそく調べた結果、生の実を売っているところは見つけられなかったが、あるものを販売しているところがあったので、さっそく購入した。すぐ返事が来て、「今用意しているところなので2週間ほどかかります」とのこと。こうなったら、何週間でも待とうではないか。

オリーブ新漬けそして昨日、念願の「新漬けオリーブ」なるものが到着した。目の覚めるような緑色がいかにも新漬けらしい。さっそく一つ食べてみると、「漬け物」ではなく、もぎ取ったばかりの実を食べているような食感である。味も適度にオイリーで、とてもうまい。来年はなんとかあの公園の実を合法的に手に入れて、自分の手で新漬けのオリーブを作ってみようと心に誓ったのであった。

あ、天皇賞の予想を書き忘れるところだった。
この最も好きなG1を予想する上で私が軸に置いているのは、「府中の二千に最も向いている馬はどれか」ということ。今年は……ほとんどいないではないか。まず、次のJCが目標の馬を消そう。スクリーンヒーロー、アサクサキングスあたりだろうか。人気のオウケンブルースリやドリームジャーニー、キャプテントゥーレも、距離もしくはコースを考えるとこの条件がピッタリという馬ではない。マツリダゴッホは中山専用馬。カンパニーも前走鮮やかに差し切ったように見えるが、レースレベル自体が平凡で、おまけにG1に向けてさらに上昇というようなタイプの馬でもない。そんな中で府中の二千前後がベストという馬はシンゲンあたりか。しかし、G1初出走なのに2番人気。明らかに人気し過ぎだろう。
そんなことを考えつつもう一度馬柱を眺めると、いるではないか! 元々左回りがベスト、二千の距離もピッタリ。近走の成績を見ても、有馬が3着で、その後もG2をほとんど差のない掲示板で走っている。つまり力の衰えがないということだ。それに何より、昨秋の天皇賞。最強馬・ダイワスカーレットやディープスカイ等々、今年とは比較もつかないほどのメンツに混じって、勝った馬と差のないレースをしている。そのほとんどが姿を消している今年なら、去年と同じ時計で走れば楽勝だろう。
ということで、◎はエアシェイディ。大外は不利だが、そこは例によって目をつぶることにする。○は休み明けを叩いて急上昇のエイシンデピュティ、▲は本格化した今なら府中でも…のドリームジャーニー。あとは人気している馬を軽く押さえる。
ウオッカ? 前走を見る限り、去年に比べて力の衰えは明らか。距離もユタカ自身が「マイラー」と言い切っているではないか。展開を見ても、逃げるのか好位からか追い込むのかわからない。つまり、これだけレース経験を重ねても人馬共に自分の勝ちパターンを持っていないということ。消し、とまではいわないが△で十分だろう。
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2009年06月06日

雨の朝

この週末も東京は雨。どうせ降るなら、雨音が聞こえるほどの強い雨が好きだ。そんな日は部屋で音楽でも聞きながら、寝転んで好きな本を読む。これにまさる幸せはない。
それでも、ふと会社や仕事のことが気になって、居ても立ってもいられなくなることがある。いま自分がやるべきことは心身を休めて英気を養うことだ思う一方で、こんなことをしている暇はないぞ、人が休んでいるときに必死に考え、勉強し、準備を進めなくてはならない立場だぞという囁きが聞こえてくる。そうなるとますます居ても立ってもいられなくなって、ため息ばかりが出る。

今朝もそんなため息をつきながら、気分転換のためにベランダに出た。5月の後半に小さな白い花を無数に咲かせたオリーブの木も、今では濃緑の葉を折からの雨に光らせているだけだ。花はとっくに散ってしまった。オリーブは自家受粉できないため、1本だけでは実をつけない。それはもう経験済みで、自家製のオリーブ漬けなどすっかり諦めている。

オリーブの実「今年もやっぱりだめだったか」と思いながら街路に目を転じようとしたその瞬間、小さな緑の粒のようなものが目の端に入った。あれっと思ってよく見ると、数ミリの大きさに成長した紛れもないオリーブの実が成っているではないか。もう一度目を凝らして調べてみると、全部で5個もあった。そういえば、花が咲き始めた頃、グミの木に使った植物ホルモン剤の残りをオリーブの木に投与したことを思い出した。グミに全く薬効がなかったのですっかり忘れていたのだが、おそらくそれが奏功して実をつけたのだろう。

これからこの実が順調に大きくなって収穫できるまでになるかどうかはわからない。しかし、小さな実を眺めているときは仕事のことなどすっかり忘れていたことに気づいた。それだけでもオリーブの木を育ててきた甲斐があったな、と思った。
東京の下町では、相変わらず強い雨が降っている。
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2008年05月24日

ベランダの変


オリーブの花きのうの夜はそんな気配もなかったのに、朝起きてベランダに出ると、オリーブの木に異変が生じていた。木全体が黄色い粉を振りかけたようになっている。何ごとが起こったのかとよく見ると、それは花粉のようである。そういえば、ここ1ヵ月ほど、枝のあちこちで実のようなものが房になっていたのだが、実ではなく蕾であったようだ。
このまま順調に実をつければ、何百個というオリーブの実が収穫できるのだが、悲しいかな、オリーブは1本(1品種)の木だけでは結実しないという難儀な性質を持っている。じつは自転車で10分ほど走ったところの街路樹に大きなオリーブの木があるのだが、その木の花粉をもらってきて受粉させることはできないか。花粉ぐらいならもらってもいいだろう。しかし、都合よく花が咲いているかどうか‥‥。こんなことをしている暇はない。さっそく自転車で出かけよう。
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2008年04月06日

今年もまた

世間ではいつの間にか冬が終わり、春が来たらしい。会社のある九段が花見の人々であふれ返るのを見て、ようやくそのことに気づいた。


グミの花そういえば、わが猫の額のベランダにも春が来ていることに、遅ればせながら気がついた。ついこの前まで裸の枝を寒空にさらしていたグミの木に葉が芽吹き、さらに無数の花が咲いている。これだけの数の花が咲くのだから、たくさん実が成って当然と思うのだが、毎年ただの一つも実をつけない。無駄な努力と思いつつ、先ほど耳かきの先についている綿帽子で授粉の真似ごとをした。

こんな日は、田んぼのあぜ道でツクシをとったり冬眠から目覚めた蛙にちょっかいを出していた幼き日々を思い出す。そうだ、老母にヨモギを送ってもらって、ヨモギリキュールでも作ってみようか。
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2007年07月07日

水茄子育つ


茄子の花水茄子






ホームセンターの園芸コーナーで水茄子の苗を見つけ、我慢できずに買ってきて毎日水をやっていたら、どんどん成長し、そのうち紫色のきれいな花が咲いた。しばらくして花が落ち、どうなるかと見ていたら、今度はムクムクと実が大きくなり始めた。

本来、水茄子は大阪泉州地方の特産で、そこでしか育たないとされる最高級茄子のことである。果肉はもちろん皮まで柔らかくジューシーなのが特長で、かなりお高い。
従って、私のベランダで育っている水茄子は本当の水茄子と言えないかも。でも、それでもいい。あと1週間もすれば最初の収穫ができそうだから、いずれその食感をレポートしましょう。
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2007年06月23日

朝の収穫

最近、ビルやマンションの屋上緑化がブームだそうである。中にはそこを家庭菜園向けに貸し出しているところもあるとか。私も郊外の家庭菜園を借りようかと思ったことがあるが、毎週末そこに通う手間と、平日はまったく手をかけられない不便さから諦めたことがある。しかし、もし自分の住んでいるマンションの屋上や、地元のビルの屋上に家庭菜園があれば、そうした問題は一挙に解決する。うらやましい話である。


獅子唐というわけで、今は猫の額のベランダ菜園で我慢するほかない。そんな私の心中を察してかどうか、夏野菜がスクスクと育っている。今朝もシシトウと大葉とバジルの葉を収穫した。毎日食べるには到底足りないが、充実感というか、心理的な効果が大きい。何より自ら手をかけた野菜なのだから、まずいはずがない。
困ったのは、害虫の発生である。普段、ほとんど虫が来ないので受粉するかどうか心配になるほどなのに、油断しているとアブラムシなどが跋扈している。今朝も、大葉とバジルの葉をおいしそうに食べている虫を発見した。あまりうまそうに食べているので、しばらく見入っていたほどである。
田舎の出身なので虫は平気だし、農薬を使わないと効率的な収穫が望めないことは十分わかっているが、やはり大切に育てている野菜が虫でダメージを受けているのを見るのは辛い。かといって、農薬を使うのはやはり抵抗がある。妥協策として、化学物質を使用しない殺虫剤というのを買ってきて散布しているが、効果はいまいちである。どうしたものだろうか。

そんなベランダ菜園だが、目下の私の期待は水茄子である。こちらは虫もつかずに順調に育っており、今朝は紫の花が一輪咲いていた。実が成ったらどうやって食べようか、今から楽しみで仕方がない。
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2007年06月10日

ベランダ菜園

単に花を愛でるということができない性格で、どうせ栽培するなら実の成るものを‥‥と考えてしまう。実が成らなくても、せめて料理に使えるものを‥‥と、あくまで諦めが悪い。そのため我が狭くて日当たりがいいとはいえないベランダには、グミやオリーブの木、各種ハーブがところ狭しと並んでいる。

ししとうその中に、1本60円で買ってきたシシトウの苗があり、それが今どんどん大きくなって実をつけている。たくさん花が咲く割には1個たりとも実をつけないグミに比べて、シシトウは何もしなくても次から次に花が咲き、知らぬうちに受粉して実が成っている。ちょっと感動ものである。その脇には、景品で貰ってきたシソの苗があり、これまた大きな葉っぱを何枚もつけていて、薬味に重宝している。お金を出して野菜を買うのが馬鹿らしくなるほどである。

オリーブの実それに刺激を受けたか、自家受粉しないはずのオリーブにも実が‥‥と思ったが、この写真を撮った数日後にすべて落ちてしまった。さすがにそれほどうまくはいかない。
うまくいかないといえば、アブラムシが大量発生して、シシトウやミントの葉っぱにびっしりついているのを発見。さっそくホームセンターに行き、化学薬品を使わずデンプンでできているという除虫剤を買ってきた。
帰りがけに苗売場を通ると、水茄子の苗が売っているではないか。思わず手が伸びかけたが、これ以上プランターが増えたら洗濯物を干す足場がなくなることを思い出して、泣く泣く諦めた。
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2007年04月30日

私のGW

平々凡々たる愚かな日々をやり過ごしております。
仕事以外は何もしない暮らしの中で、それでも私生活の痕跡を探してみると‥‥。


煮干し先日ある本を読んでいたら、つい料理心を刺激されるレシピに行き当たり、この週末さっそく作ってみた。広口の保存瓶に煮干し、昆布、煮干し、昆布‥‥と順に積み重ねて、一杯になったら米酢をどぼどぼと注ぎ込んで保存するだけ。私はこれに超厚切りの鰹節も加えてみた。料理というのも憚られるが、これがなかなかイケます。エキスの沁み出た酢もうまそう。これに味をしめて、今度はイワシつながりでオイルサーディンでも作ってみようと思っている。



ハーブ今年もグミの花が咲いたが、やはり見事に落花してしまった。耳かきの片方についている綿で人工授粉を試みたのだが、完敗。むずかしいものである。
その代わりと言ってはなんだが、週末にはホームセンターに日参してハーブの苗を買い込んでいる。狭いベランダには、セージ、スペアミント、イタリアンパセリ、バジル、ローズマリーが貧乏人の子沢山のごとく並んでいる。このほかに、オリーブの木と、1本60円で売っていたのでついつい買ってしまった獅子唐の苗もある。GW後半には、これらのハーブと豚三昧肉の塩漬けを一緒に煮込んだ「煮豚」を作ろうと目論んでいる。

読書とベランダ菜園、それにときどき料理。人で混み合っていることがわかり切っている行楽地に出かけるより、よほど文化的な暮らしではないかと、ひとまず強がりを言っておこう。
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2006年09月24日

衝動買い

最近は、自転車とホームセンターなしには休日が過ごせない。今日もホームセンターの園芸コーナーをウロウロしていると、珍しい若木が目にとまって、思わず衝動買いをしてしまった。
オリーブの木この木、なんだかわかりますか?

答えはオリーブの木。オリーブの実やオイルは今や身近な食材だが、オリーブの木そのものを直で見るのは初めてだ。日本の植物にはない独特のたたずまいがなかなか魅力的で、やわらかな緑も気に入った。
売り場の人に聞くと、極めて成長の遅い植物で、2〜3年単位で鉢を大きくしていけばいいとのこと。これもベランダ園芸派にはありがたい。去年苗を買ってきたグミの木のように、すくすくと育ちすぎて取り扱いに苦労するのは避けたいからだ。

以前にも書いたが、私の実家では、弟が裏庭でさまざまな果実を育てている。その中にはアーモンドなんていう珍しい木もあるが、さすがにオリーブはあるまい。今度帰郷したら、実をつけたオリーブの写真を見せて、さりげなく自慢してやろうと思っている。

‥‥と、ここまで書いて大きな誤算に気がついた。説明書を見ると、「実をつけるためにはPendolino、Frantoio、Leccinoなどの授粉用植物が必要」と書いてあるではないか。このオリーブはイタリア・シチリア原産だが、隣に並んでいたスペイン原産のオリーブの説明書には「自家受粉で実をつける」と書いてあったため、よく読まずに買ってしまったのだ。Pendolinoなんていう植物は見たことも聞いたこともない。どうしようかなぁと、心はもう来年の開花時期にタイムスリップしてしまっている。
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2006年05月13日

奇妙な血筋

この春、花を咲かせたグミの木は今も順調に育っている。ただ、花はすべて落ちてしまい、ただの1個も実を結ばなかった。都心には虫がほとんどいないので受粉は難しいと思い、自ら受粉作業の真似事をしてみたのだが、どうやら徒労だったようだ。


実家グミその代わりと言ってはなんだが、実家の裏庭にある巨大なグミの木がたくさん実をつけていて、同じく初夏に収穫を向かえるであろうスモモと一緒に送ってくれるよう、弟に「予約」をしてきた。これらが届いたら、さっそく焼酎に漬けて果実酒を作ろうと思っている。

私が柿好きであることは何度も書いたが、それ以外にも、実をつける樹木がとても好きである。可憐にして華麗な草花もいいものだとは思うが、それよりは、花は質素で目立たなくても、時がくれば果実をもたらしてくれる果樹により親しみを覚える。芸術よりは実利に重きを置く,良くいえば堅実、悪くいえば功利的な性格なのかもしれない。

血は争えないもので、そんな性格は末弟にも受け継がれていて、実家の裏庭や畑にいろいろな果樹を植えている。クルミ、イチジク、スモモ、サンランボ、キウイ、ブルーベリー、ユスラウメ、アケビ、ムベ‥‥と、その節操のなさには呆れてしまうほどだ。


アーモンド中でも、おそらくほとんどの人は見たこともなかろうと思うのが、アーモンドだ。見た目は桜か桃のような木に、写真のような実が成っている。夏か秋には収穫できるそうだが、我々が知っているアーモンドのようにして食べるのは簡単でないらしく、最近は収穫期を迎えても放置したままだという。それはもったいないと、生来の功利的な性格が顔をもたげて、この実も送ってもらうことにした。

弟には三人の娘がいるが、この血筋は末娘にも受け継がれたと見えて、果物を食べると、必ずその実を捨てずに裏の畑に埋めるのだという。そういえばビワの鉢植えが庭の隅にあったが、これも買ってきて食べたビワの実を彼女が植えたものらしい。本来なら庭に直植えするのだが、なぜか私の郷里ではビワの木を庭に植えるのはタブーとされていて、泣く泣く鉢植えにしているのだという。

血筋と言えば、もう一人の弟の長女は、虫や毛虫が大好きで、現代版『虫愛ずる姫君』といったところ。地方とはいえ都会育ちなのに、小さい頃からカマキリを手でつかんではケラケラ笑っているような子だった。そんなタイプの人間はわが血族には見当たらないから、虫好きが遺伝とも思えない。
一体この血筋はどこからきたのか――。週末の昼下がり、そんなことをつらつら考えるだけでも、なかなか楽しいものだ。
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2006年01月28日

一足早い春


苗1苗2







去年の11月、我がベランダのプランターに壬生菜と赤かぶの種を蒔いた。実は種蒔きにふさわしい時期から1ヵ月ほど遅れていたのだが、「どうせ暖冬だから大丈夫だろう」とたかを括っていた。ところが12月に入ると何十年ぶりという厳冬が到来し、幼い芽には過酷な環境になってしまった。そこで間引きの時期に合わせてベランダから撤収し、室内で育てることに。
その後の成長ぶりは目を見張るほどで、日に1〜2cmは伸びているだろうか。本当は再度間引きして3株ほど残すつもりだったが、健気に成長する姿を見ていると情がわいてきて、なかなか断行できずにいる。

男の独り所帯というのは殺風景なもので、花一つない。たまに飾ってみてもすぐ枯れてしまって、片づければいいものを忙しさにかまけてそのままにしておくものだから、部屋の中は一層殺伐としてしまう。しかし、放っておいてもすくすくと育つ青菜にそんな心配は無用。独り者にとっては高価な花よりよほど具合がいい。

次はどんな野菜を育てようか。小振りの茄子なんかいいな。いや枝豆は欠かせない。いやいや、どうせ大豆を蒔くのなら丹波の黒豆を買ってきて‥‥などと止めどなく空想は広がっていく。
うん気漂う春はあまり好きではないが、一方で春の到来を待ち遠しく思うもう一人の自分がいる。
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2005年12月04日

小人閑居

ほかにやるべき大切なことがあるような気もするが、「小人閑居して‥‥」とばかり、ベランダ菜園の真似ごとをしている。
初夏にはグミの木とイタリアンパセリの苗を購入し、殺風景だった我がベランダに置いた。グミの木は夏の間にびっくりするほど成長したが、寒くなるにつれて葉が黄ばみ、いよいよ本格的な冬支度に入っている。
一方、イタリアンパセリはというと、夏の間はパッとせず、このまま枯れてしまうものとばかり思っていたら、気温が下がるにつれて俄然元気になり、次々に葉がおい茂るという状態である。どういう加減なのか知らないが、こうした意外性もまたベランダ菜園ならではの楽しみである。

さて、この2種類では物足りなくなってきたので、今度は野菜を育ててみようと思い立ち、先々週だったか、いつもの種苗店に出かけて壬生菜と赤かぶの種を買ってきて蒔いた。そしてせっせと水をやっていたら、先週あたりから芽が出始め、その後も順調に育っている。

芽種








もう少し成長したら間引きをして、いよいよ本格的な栽培に入る。といっても、まったくの素人だから、どのタイミングで間引きをし、どの程度の大きさになったら植え替えていいのか、さっぱりわからない。まあ、失敗して元々だから、実践で学習していこうと思う。

正月には間に合わないかもしれないが、いずれ鍋の具に自家製の壬生菜が入り、その脇には赤かぶの漬け物が鎮座しているはずである。
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2005年10月10日

その後のグミの木

ここ2週間ほど、東京は秋雨前線の影響で降ったり曇ったりの天気が続いている。この3連休も初日こそ曇りだったものの、昨日、今日と梅雨時のような冴えない空模様である。
私の知識では、秋雨前線というのは9月の季語のようなもので、10月に入れば日本晴れの日々が続くものと思っていた。東京オリンピックの開会式が行われた10月10日は晴れの特異日として有名であるが、ここ数年は怪しくなってきた。これも地球温暖化の影響で、日本はますます亜熱帯化しているのだろう。あとひと月半もすれば師走だが、本当に冬は来るのだろうか。

こんな天気を喜ぶ人はいないだろうが、唯一うれしそうなのが我がベランダのグミの木である。今年の6月、近くの種苗店で購入したものだが、夏の間にすくすくと育ち、当初は50cmにも満たなかったものが今では軽く1mを超える高さにまで成長した。(左の写真が購入時、右が現在のもの)
夏の暑い盛りに大きめの鉢を買ってきて植え替えたほかは、毎日水をやるぐらいで、ほとんど手をかけなかったにもかかわらず、ここまで育ってくれた。しかし、これからもそのまま放置しておいていいのだろうか。冬の到来を前にして(あくまで冬が来ると仮定しての話だが)、肥料か何かやったほうがいいのだろうか。

このまま順調にいけば、来年の梅雨時には真っ赤なグミの実がなるはずである。無事にその日を迎えるために、今から園芸の本でも買いに行こうかと思っている。

グミグミ2
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2005年06月25日

人生の余禄

スーパーなどで曲がったキュウリを並べると、まったく売れないどころかクレームをつける客がいると聞いた。最初はスーパー側の勝手な思い込みか、クレームへの過剰反応かと疑ったが、どうも本当らしい。
本来、キュウリというのは多少曲がっているのが自然であるし、隣の実と擦れ合って小さな傷がつくことも珍しくない。栽培したことのある人なら誰でも知っている常識だ。それにもかかわらず、真っ直ぐで傷一つないキュウリでないと受け入れられない日本人の心理は、先日のJR西日本の事故を引き起こした背景――1分1秒の遅れも許さない余裕のなさ――と相通ずるような気がして、寒気がする。

「不自然な」キュウリを好む一方で、無農薬や有機栽培をうたった「自然野菜」に人気が集まっているとも聞く。なんたる矛盾。
私は農家の出なので、無農薬や有機栽培というのがいかに大変な労力を伴うかを知っている。コストは普通の2倍も3倍もかかるだろう。それが一般の野菜よりわずか2〜3割程度高い値段で売られていることに、まず疑問がわく。「コレハホントニムノウヤク、ユウキヤサイナノカ?」
もちろん私も、無農薬で化学肥料を使わない野菜を食べたいと思う。しかし、都会のエアコンが効いた部屋で暮らしながら、そんな野菜を安価で手に入れようなんてムシのいい考えは持っていない。大量消費に応えるためには農薬を使って大量生産するしか手はないのである。

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2005年06月19日

サプライズ

先週の金曜日、いつもより早く仕事を終えた私は銀座にあるバーに出かけた。むろん酒を飲むためであるが、情報入手という目的もあった。ここのオーナーバーテンダーは物知りで顔も広く、聞けば大体のことは教えてくれる。
この日私が聞きたかったのは、「都心でグミの木を売っているのはどこか」ということ。できれば九段、飯田橋、市ヶ谷近辺が望ましい。そんなリクエストを出すと、たちどころに答えが返ってきた。
「神保町に本格的な園芸店がありますよ」


グミというわけで今日、神保町に出かけた。その店の名は「タキイ種苗店」といい、確かに都心にしては品揃えが多い。店内を物色していると、ユスラウメやベリーの木に混じってグミの木が1本だけあった。適当な大きさの鉢と土もついでに見つくろってもらい、いそいそと帰宅した。
品種は「ビックリグミ」。キワモノのような名前に最初は買うのを躊躇したが、どう見ても私の知っているグミの木である。その名の通り、いつか私の暮らしにサプライズをもたらしてくれるに違いない。




イタリアンパセリ熱帯魚と同じく、店内を回っていると食指を動かされるものがたくさんあって困る。山イチゴとブルーベリーにも手が伸びかけたが、一度に面倒を見る自信がない。はやる気持ちを抑えるために、店頭に置いてあったイタリアンパセリの苗を入手した。これなら何とかなりそうだ。

帰宅して困ったことがあった。我が家にはジョウロがない! 来週はイタリアンパセリを植え替えるプランターやジョウロなど、家庭園芸用の道具一式を揃えなければならない。やっぱりNHKのテキスト「趣味の園芸」も買ったほうがいいかなぁ。
しばらくの間、週末は忙しいことになりそうだ。
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2005年03月28日

スイッチ

去年の今頃から、何を思ったか次々とさまざまなことにトライした。
最初は生ハムづくり。強力な脱水シートを入手し、冷蔵庫で10日余りかけてそれらしきものをつくった。後に食べたイタリア産の生ハムには遠く及ばなかったが、市販の国産生ハムよりうまいのではないかと思うほどのものができた。
次は糠床。狭いマンションの部屋に異臭が漂ったが、そのうち気にならなくなった。毎日キュウリやナス、ミョウガの自家製糠漬けを堪能したが、あまりの暑さに夏を乗り切ることができなかった。
つい最近は燻製料理の真似事もしたし、パン焼き機を買ってパンも焼いた。それぞれ凝りに凝るというレベルまではいかなかったが、まずまず満足できる成果をあげた。

「次は何をしようかな〜」
行きつけのバーでマンハッタンを飲みながらそんなことを呟いたら、
「そりゃぁ野菜づくりしかないでしょう!」
とオーナーバーテンダーにそそのかされた。
「最後に行きつくのは米か野菜です」
「サラリーマンには郊外の自家菜園なんか無理だよ」
「そうじゃなくて、ベランダでやるんですよ。一人で食べる分ぐらい簡単にできますよ。土を使わない水耕栽培っていう手もあるし‥‥。私なんか、カクテル用にハーブをつくってますけど、出来過ぎちゃって困るぐらいです」
「そうかなぁ。できるかなぁ。やってみようかなぁ‥‥」

スイッチが入ってしまったらしい予感。
しかし、農家の出なのにその方面の知識は皆無。情けないが故郷の母に聞くしかない。でも、ベランダで野菜をつくるなんて言ったら、どんな反応が返ってくるのだろう。まぁ、去年「糠床をつくる」って言ってびっくりさせたから、免疫ができているに違いない。
posted by ギャンブラー at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | ベランダーの嗜み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする